更新日:2025.12.09
九州工業大学大学院情報工学府と、筑紫女学園中学校?高等学校は、相互の教育に係る交流?連携を図ることを目的として、連携協定を締結しています。
2025年12月5日、この連携協定の一環として、大学院情報工学研究院物 理情報工学研究系の前田 衣織教授による「美容や医療に広がるエラスチンの研究」と題した進路選択特別講演会を、筑紫女学園高等学校1年生22名を対象に実施しました。この2025年度進路選択特別講演会は全4回の実施を予定しており、今回は最終回の第4回目の実施となります。
第4回講演では、体の中の血管や肺など、伸び縮みを必要とする組織に含まれる弾性タンパク質「エラスチン」について講演を行いました。前田教授は、エラスチンの水溶液は、低温では透明ですが、溶液の温度を上げていくと分子が自己集合して白く濁り、再び温度を下げると元の透明な状態に戻る「コアセルベーション」という性質を持つことを紹介しました。その後、生徒の皆さんにエラスチンに特有な「コアセルベーション」という性質を実際に体験していだき、理解を深めてもらいました。
九州工業大学情報工学研究院では、引き続き、筑紫女学園中学校?高等学校における理工系分野の教育に協力することにより、同校における教育や人材育成に協力するとともに、入学前の女子中高生に対する理工系分野への進学意識の向上に貢献していきます。
透明なエラスチンの水溶液を手で温めて白濁させた様子
白濁したエラスチンの水溶液を冷却し透明に戻す実験の様子









